「今生の別れじゃあるまいし、神崎がウチの高校入ったらまたいつでも会えんじゃん?」

私はうなずくのが精一杯。

だって今、今が私にとってはすごく大切で、ずっとこのまま圭太センパイといたいんだもん。


「とりあえず移動するぞ」

圭太センパイは私にヘルメットをかぶせ、強引に近い形で私をバイクの後ろに乗っけた。


もうダメ!

私はこらえきれず、圭太センパイのジャケットを涙でぬらしてしまった。