ホームランを胸に ファースト

私と優衣ちゃんが会った日にはもう分かっていたらしい。

優衣ちゃんは頭に腫瘍があって今はもう手遅れと言われる段階らしい。

だから、葵は優衣ちゃんをずっと心配していたんだ。

「ありがとう、話すの辛かったよね」

「大丈夫だよ、心配させて悪かった。優衣は明日手術なんだ。だから、明日は学校に行かない。」

「私も優衣ちゃんのとこ行ってもいい?」

優衣ちゃんは私の事大好きでいてくれてる。私も大好きだから。

もっと一緒に生きたい。

だから、少しでも近くに居てあげたい。