ホームランを胸に ファースト

確かになんか抱えてる。元気がない

「葵、葵って辛いって思った時はどうする?」

「俺は涼に抱きつくかな...でも、そんな事したら涼が離れていきそうで。」

「じゃあどうしてるの?」

「海行く。俺は生まれた時から海が好きなんだ。全部流される気がするんだ。」

「じゃあどうしてこないだ涼を連れていったの?」

「それは、デートついでに...」

その言葉で私は線がブチっと切れた。

「は?デートついで?涼の気持ち分かってるの?涼は葵が大好きなんだよ!だから、なんで最近は辛そうなのかなって心配してたんだよ!デートついでにって私の親友巻き込むな!」