ホームランを胸に ファースト

その瞬間お兄ちゃんの顔色は真っ青になった。

私は分かってしまった。お兄ちゃんの彼女が奏だって。

「奏、ちょっと待ってて」

私はすぐに家をでた。

予想通り家の前にいた。

「涼!まさか、分かったの?」

「うん...お兄ちゃんだよね?」

「そう...隠しててごめんなさい。でも、涼のお兄ちゃんなんて知らなくて...みよじが一緒なのにきずかなくて...」

奏はそれからも何度も謝ってくれた。

それから奏とは家の前でお兄ちゃんと会わず帰った。