ホームランを胸に ファースト

「どうして?」

「寮先輩は障害を持って忘れてしまったのは仕方ないです。でも、ちゃんと思い出したじゃないですか!最高の彼氏だと思いますよ!」

「ありがとう。でも...」

「そんなこと言ってても何も変わりません。菜花先輩に会ってあげて下さい!私はただの他人ですので...」

「ありがとう!今日会ってくるよ」

「はいっ!」

寮先輩は急いで早退して行ってしまった。

きっと家も思い出したんだろう。

私は仕事を再開した。