ホームランを胸に ファースト

笑いながら私は伊織の腕をつねった

「痛っ!!!!」

「伊織大丈夫?」

私はイヤミみたいに言ってみた。

「おまっふざけんな!」

「ははっ何伊織本気になってんの?」

「なってねーよ!」

私達は笑いながら帰った。

次の日も次の日も葵の野球をしている姿はかっこよくて仕事をしている所じゃなかった。

そんなある日寮先輩が久しぶりに私に声をかけてきた。

「涼、ちょっと来てもらえる?」