ホームランを胸に ファースト

そして観覧車に行き、向かい合った形で座った。

「...」

2人に沈黙が走る

「あのさ!」

先に飛び出したのはやっぱり葵だった。

「うん?」

「俺、前変な感じで告ったじゃん」

「佐藤くんの時だよね?」

「うん...やっぱり俺は諦められないんだ。涼のこと。」

「うん...」

「だから、今日1日でお前が俺を好きになったら付き合え。好きにならなかったら今まで通りな!」

「えっ!?あっうん...」

「おけ!じゃあ次行くよ!」

観覧車はあっという間に下に来ていた。