ホームランを胸に ファースト

そして小声で

「なんで言うんですか!やめてください!」

「ははっ。まー仲良くしなよー」

そう言って菜花先輩は寮先輩の元に走っていった。

「涼、菜花が言ってたのってホントなか?」

「ホントだよっ!でも、恥ずかしいよ...」

「恥ずかしくなんかねーよ!お前は俺の天使だよっ」

そう言って私の頭をポンッの叩いてグラウンドへ走っていった。

それを放心状態で眺めていると肩を叩かれた。

「良かったねっ!ほら仕事するよっ」

「あっはい!」