ホームランを胸に ファースト

寮先輩が私達を見ていた。

「寮はヒーローじゃない。だって葵の方がカッコイイもん。いいなー涼は!」

「マジかー葵のやつカッコイイな。」

「あっ葵!」

菜花先輩が葵を呼んだ。

「やるじゃん!葵」

「えっ?何がですか?」

「やっなんでも...」

「涼のヒーローだって言われてさ!凄いじゃん!」

「えっ...」

私は顔を葵に見せないように菜花先輩を叩いた。