ホームランを胸に ファースト

葵は優しい人だから誰かがこうやって私達のせいで苦しんでるのなら別れようって言われそうで。

「そんなこと知らねーよ。俺らには関係ないから。」

私も一緒になって言った。

「そうだよ!何で別れろとか言われないといけないのよ!」

「仕方が無いでしょ。命令されてるんだから」

「誰にだよ!」

葵は私が聞きたくても聞けなかった事を言ってくれた。

「それは...言ったらクビになるから無理よ。」

キーンコーンカーンコーン♪

「じゃあそういう事だから。」