ホームランを胸に ファースト

「涼のバカ!」

パシン!

奏に叩かれた

「涼、お前はバカか!涼はそんな事で諦められるくらいだったの?葵の事好きじゃなかったの?」

「そんな訳ないじゃん!大好きだよ!でも、私のそんな気持ちでみんなに迷惑掛けたくないの!」

葵は後ろを向いてしまった。

「涼、これはあんたが気持ち変えればいいんじゃないの。」

「え?」

「涼、葵の気持ち考えた結果がこれなの?」

そうだ。別れるとか言ってるけど葵が笑うにはどうしたらいいかなんて考えてなかった。