ホームランを胸に ファースト

先生に頼み鍵を借りて図書室のドアを開けた。

すると、奥の方から声が聞こえた。

「お前、何回言ったら分かんだよ!」

「私は、葵が大好きなんです!」

「お前のものじゃねーよ!お前より前から友達のものだったんだよ!」

「そんなの関係ないじゃん!」

「はっ?ふざけんなよ!」

バン!ガタン!

俺は声の聞こえる方に行った。

そこでは涼が傷だらけでいた。

「涼!大丈夫か?とりあえず保健室いけ!」

「私が連れてくから!」