ホームランを胸に ファースト

次の日

朝、早く起きて涼のお迎えに行った。

昨日は俺の目の前で起こったが、今日はいつ嫌がらせをされるか分からない。

きっと俺のいない所であったら涼は俺に心配を掛けたくないと言って言わないと思うから。

だから、少しでも長く近くにいたいのだ。

でも、今日はいっこうに涼の家のドアは開かない。

ガチャ

やっと開いたかと想うとお母さんだった。

「あら、葵君!涼なら朝早くに学校行ったわよー」

「マジですか?!ありがとうございます!」