「あぁ。克哉の死は何か理由があるはずだ」


京介が真尋の言葉に頷いた。


あたしも、そう思う。


きっと誰にも言えないような事が起こっていたとしか、考えられない。


「克哉の生活態度が変わった事と、克哉が自殺をした事。なにか繋がりがある気がする」


ただの憶測でしかなかったけれど、あたしはそう言った。


「あたしもそう思ってる」


あたしの言葉に真尋は強く頷いた。


その目は強い意志を宿していて、克哉の死を悲しむ暇などないように見えた……。