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翌日。


あたしはバラの声で目を覚ました。


いつのもような「早く起きなさいよ」という声ではない。


「サナギ! 大変よ!!」


そんな叫び声だった。


ろくに眠れていないあたしはむりやり瞼をこじ開けて、バラを見上げた。


「あんた、また腕をかいたの?」


「うん……」


頭も体も重たくて、上半身を起こすのもやっとだ。


「それより、今あんたの友達から連絡があって……」


バラがそこまで言って、顔をゆがめた。


なぜだか泣きそうな顔をしている。


「どうしたの?」


「……自殺、したって……」


そこで、あたしはようやく目を覚ましたのだった。