「・・・おねぇちゃん、そのピアス、綺麗だね。」



「あ・・・。」


男の子は私のピアスを指差す。



町の光でピアスが7色に光っている。



「・・・。君のお名前は?」



「僕?僕は笹間渡林。」


林?


私は名前を聞いて、少し笑ってしまった。


「おねぇちゃん?」


「明日の朝、306号室に来て?」


この子なら、任せられる。


私と林君は約束をして、自分の部屋に戻った。