後ろに体が引っ張られる。



ヤバイな。



私が転んだところは、結構上の所。



このまま落ちていくと、さすがにやばい・・・!



私は、自分と正体がばれるの、どっちをとるか、落ちながら、判断した。



でもねぇ、さすがに・・・自分をとるよね?



だって、ダサいし?



大切な人がいるから・・・



そこで、私は途中の階段に手をつく。



そこから、足を振り上げ、一番下に着地する。


ーーーだんっ!


「セーフ・・・かな?」



上を見ると、凛精は固まっていて、春は頭を抱えている。



あら?



やばい方選んじゃった?



「・・・お前。」


「あ、はははは!び、ビックリした?私、運動神経抜群なの。」



無理やり笑顔を作って、嘘を言う。



「なら、そのピa」


「俺らは凛精。」


可愛い子の言葉を遮り、男が話始める。