「早川……いや、葵」 「は、い」 名前で呼ばれるなんて、心の準備が出来ていない。 「自分の魅力に気づいてないのか?」 「なに、それ」 「本当に大好き」 「や、やめてよ」 ぎゅっと抱きしめる岬……陸斗の顔が近づいてきて、堪らず呟いていた。 でも、間近に見た陸斗の表情は、イタズラっ子みたいにニヤニヤしてる。