遥希は怒っているらしい。 それは、全身から溢れるそのオーラで分かった。 マスクで顔は分からないけど、その瞳があたしを見ることはなかった。 「遥希!ごめん……」 彼に謝る。 それでも遥希は何も喋ってくれなくて。 タクシーに乗って、ただ遥希の家に向かった。 アルコールのせいで頭も痛いし、なんだか気分も悪い。 散々な二次会だった。