かぁああ、と顔に熱が集中する。
「そ、そんなの知ってるくせに…!」
「言ってくれなきゃ、わかりません」
身じろぎをして逃げようとするあたしに追い打ちをかけるように、八神くんは額をあたしの額に当てた。
それだけでまた熱くなって、わけもわからず涙が出そうになる。
「い、意地悪だわ……」
睨むと、また彼の口角が上がって。
「いいじゃないですか。こっち向くまで、散々待ったんですから」
「っ」
早く、と急かすように、八神くんはあたしの目を見つめる。
どちらかが動けば唇が触れそうな距離の中、やっとの思いで口を開く。
「……す、好き」
それを聞いて、八神くんは満足げに笑う。
そして。
「…よく出来ました」
「…んっ」
あたしにそっと、口付けた。
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