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「そうして出来たのが、そのノートってこと?」
「そうです。これに質問したいこととか書いてくれたら私が答えるからって。」
「で、でも!もうそんなの必要ないくらいには、口もきけるでしょ…?」
「まぁまぁ、ちょっと待ってください。」
八神くんはヘラリと笑うけど、全然納得いかない。ゆり先生はサプライズがいいから、だとか言っていたけど。
本当に、それだけ??
それだけじゃ、ない気がしてならないの。
君のことが、全然、わからない。
疑問符を浮かべるあたしに、また彼は余裕ぶった笑みを浮かべる。
「このノートのお陰で先輩にだいぶ近づくことができて。それと同時に、先輩のこともだんだんわかってきたんです。
例えば…、そうですね。
新堂先輩が好きなこと、とか。」
「…っ!!!」
いつから知られていたんだろうとは思ってたけど…。
そんな早くから気づかれていたことに、頬が熱くなる。
「だから、春に助けたことも黙ってたんです。 自分が恋したきっかけが本当は違う人だったなんて知ったら、先輩が嫌なんじゃないかと思って」
「そう、だったの…」



