【完】金曜日は、八神くんのモノ




△▼△


「そうして出来たのが、そのノートってこと?」

「そうです。これに質問したいこととか書いてくれたら私が答えるからって。」


「で、でも!もうそんなの必要ないくらいには、口もきけるでしょ…?」

「まぁまぁ、ちょっと待ってください。」


八神くんはヘラリと笑うけど、全然納得いかない。ゆり先生はサプライズがいいから、だとか言っていたけど。


本当に、それだけ??


それだけじゃ、ない気がしてならないの。
君のことが、全然、わからない。

疑問符を浮かべるあたしに、また彼は余裕ぶった笑みを浮かべる。


「このノートのお陰で先輩にだいぶ近づくことができて。それと同時に、先輩のこともだんだんわかってきたんです。
例えば…、そうですね。

新堂先輩が好きなこと、とか。」


「…っ!!!」


いつから知られていたんだろうとは思ってたけど…。
そんな早くから気づかれていたことに、頬が熱くなる。


「だから、春に助けたことも黙ってたんです。 自分が恋したきっかけが本当は違う人だったなんて知ったら、先輩が嫌なんじゃないかと思って」

「そう、だったの…」