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「新刊の整理?あぁ…そんなのがあったようななかったような……」
ご飯を食べ終えた後、新堂くんと2人でゆり先生に話を聞くと、曖昧に首を傾げられる。
「多分このダンボールの中に入ってるはず…ラベル付けはしたと思うし、あとは整理番号順に並べてくれればいいから〜」
いや、話の不確定要素が多すぎるよ先生。
『はず』、『思う』って…。仮にも図書室を任されてる先生でしょうが。
新堂くんも苦笑いを浮かべて、そのダンボールを受け取る。
「じゃあ、整理終わったら呼んでね〜〜」
「えっ手伝ってくれないんですか?!」
ひらひらと手を振って引き籠ろうとする先生を慌てて引き止めると、先生はニコリと口角を上げる。
「嫌よ〜、だって面倒だもん♡」
じゃ、よろしくね〜という言葉と共に閉まる扉の前で、2人して立ち尽くす。
パタン、と控えめな音が聞こえると同時に、あたしは絶望のため息をこぼした。
ダンボールは一箱分もない、はず。
でも、だからってさ?お昼休みはあと15分しかないわけですよ。
「と、とりあえず今できる分はしておこうか。残っちゃったら委員の仕事の後にでも持ち越せばいいし」
「……そだね」
なんとも頼もしい新堂くんの言葉に、頷く。
そのまま本を数冊ずつ手に持って、二手に分かれた。



