妊娠? 「高2の夏。桃惟に捨てられた親友は、泣きながら、あいつの子供をおろした」 「なに……いって……」 「あいつは、無責任で最低なの。そんなことがあっても、女の子と遊んでる。壊れちゃったんだよ。優しい頃の桃惟は、もういない。だから、茉帆、あんたは絶対に――」 「嘘」 「……嘘じゃないよ。中絶の同意書、父親の欄に桃惟の名前と判があった」 「信じない」 信じられない。 信じたくない。