「なんだよ。心愛は初恋の人がいいんだろ?」
急にルーくんが大きな声を出した。
え…。何を急に…。
確かに今でもたまに思い出すくらいに気にはなっていると思う。
でも今は…。
「その初恋の人って俺だぜ。」
「え…。うそ…。」
またルーくんの適当な文言だと思いたいのに、見つめられた目は真剣だった。
「女の子みたいな可愛い格好した子が「俺が心愛を守る」ってほっぺにチューした。
あの子は女の子だったのかな?男の子だったのかな?って言ってただろ?
あれ。俺だから。」
何を…。急にどうして…。
「だって、今まで何度もその話して「誰か知らない?」って聞いても知らないって言ってたじゃない。」
なのに今さらどうして。
「そりゃ女みたいと思われたのに「それ俺」なんて言えるかよ。」
うそ…。本当に…?
「俺ら家族と心愛のとこと一緒に旅行に行った時のだろ?
俺、母さんに女のドレス着せられたからよく覚えてる。心愛が泣いてて…。」
そう。お母さんのことを思い出して泣いていた私。そこへひょっこり現れた可愛いドレスの女の子。
なのに「心愛は俺が守ってやる」って言われてほっぺにチューされた。
だから男の子なのか女の子なのか分からない不思議な思い出。
「じゃ。私からチューしたのもルーくん?」
「それは…。そんなことより俺が初恋の相手なんだぞ。
初恋の相手が分かったら結婚する!とか言ってただろ?」
私の初恋の相手。結婚するって決めたって小さい頃に言ってたみたい。
でも…。それは小さい頃にそう思っただけで。
「ほらほら。もうその辺で。瑠羽斗。しつこい男は嫌われるわよ。」
桜さんが珍しく助け舟を出してくれて、この話はおしまいになった。
急にルーくんが大きな声を出した。
え…。何を急に…。
確かに今でもたまに思い出すくらいに気にはなっていると思う。
でも今は…。
「その初恋の人って俺だぜ。」
「え…。うそ…。」
またルーくんの適当な文言だと思いたいのに、見つめられた目は真剣だった。
「女の子みたいな可愛い格好した子が「俺が心愛を守る」ってほっぺにチューした。
あの子は女の子だったのかな?男の子だったのかな?って言ってただろ?
あれ。俺だから。」
何を…。急にどうして…。
「だって、今まで何度もその話して「誰か知らない?」って聞いても知らないって言ってたじゃない。」
なのに今さらどうして。
「そりゃ女みたいと思われたのに「それ俺」なんて言えるかよ。」
うそ…。本当に…?
「俺ら家族と心愛のとこと一緒に旅行に行った時のだろ?
俺、母さんに女のドレス着せられたからよく覚えてる。心愛が泣いてて…。」
そう。お母さんのことを思い出して泣いていた私。そこへひょっこり現れた可愛いドレスの女の子。
なのに「心愛は俺が守ってやる」って言われてほっぺにチューされた。
だから男の子なのか女の子なのか分からない不思議な思い出。
「じゃ。私からチューしたのもルーくん?」
「それは…。そんなことより俺が初恋の相手なんだぞ。
初恋の相手が分かったら結婚する!とか言ってただろ?」
私の初恋の相手。結婚するって決めたって小さい頃に言ってたみたい。
でも…。それは小さい頃にそう思っただけで。
「ほらほら。もうその辺で。瑠羽斗。しつこい男は嫌われるわよ。」
桜さんが珍しく助け舟を出してくれて、この話はおしまいになった。

