どれくらい待っただろうか。
たぶん数分だろう。
インターフォンが鳴った。
その瞬間俺は扉を開けた。
由仁の姿を捉える。
「お、おか、り…おかえり!由仁!」
盛大に噛んだ…
「…プッ。ただいま。大翔」
由仁が笑った。
「あのさ、俺…由仁がどれだけ俺にしてくれてたかも考えずに「ちょっと」
俺の言葉は由仁に遮られた。
俺は由仁が俺の話を聞きたくないということなのかと思って「由仁!話だけでも聞いて」と更に続けようとする。
「ちょっと!大翔落ち着いて!ここ玄関!せめて、ドア閉めて!リビング行こうよ!」
俺はすごすごとドアを閉める。
よく見れば、由仁はまだ玄関にすら入っていない。
ご、ごめん…
俺は、恥ずかしくて俯いた。


