恋をする、その先に…


いかに主従関係がしっかりしているかが窺える。



「どこに行くんです?」



車に乗って出発したはいいが
どこに何をしに行くかは説明をされていないヒメは
ふと疑問に思った。



「商談だよ」


「…商談?」


「俺の会社は
 俺自身も動いているからな」



会社であるナツメ自身が働き
動いている事には驚いた。



「終わったら
いつも通り少し運転頼んだ」


「承知しました」



運転手に何かを頼み
そのまま商談にへと向かった。


初仕事は数時間で終わり
車に戻り出発すると
今度は目的なく走り続けている。



「どこに向かっているんです?」



疑問に思い聞いてみるが…



「目的なんてない。
ただの散歩だし」



思いもよらない答えが返ってきた。



「散歩!?」


「そんなに驚く事か?」


「まぁ…。
 社長でも散歩するんだと思って…
 しかも車で」


「どういう意味だよ。
 勝手なイメージを持つなよ。
 それに車でも散歩は散歩。
 息抜きも必要」



『誰も否定してないんだけど…』と思いつつ
どこに向かっているかわからない車の
窓の外から景色を眺めた。