「ヒメちゃんが謝る必要はないよ。
これはあの男がした犯罪だから。
こうなる事は彼自身も
理解していたはず。
もちろん父親である社長も
このまま綺麗には解決しない。
それなりに責任は追わないといけない」
もちろんシキの言う意味はわかる。
自業自得と言えば確かにその通りだ。
しかし
結果的に東條親子の人生が変わった事と
ナツメや会社にも影響がある不安が
押し寄せる。
「新藤社長も会社も…
大丈夫だよね!?」
逸る気持ちを抑え
シキに強く問い掛けると
返ってきた先は
別のところからだった。
「大丈夫だ。
気にすんな」
突然ドアが開き
現れたのは、ナツメ本人だった。
「社長ッ!」
1番心配に思っていた本人が現れ
聞きたい事もたくさんあったから
身を乗り出すようにし声を出した。
「具合は平気か?」
「うん。
もう全然なんともない。
それよりも!
副社長から聞いたよ…
社長も会社にも迷惑掛けて
本当にごめん!
アタシが油断して
あんな事に巻き込まれたせいでッ」
ヒメは終始ずっと興奮気味に
とにかくひたすら謝り続けた。


