恋をする、その先に…


「東條スバルは
 あの後、警察に自首したよ」


「え…」


「当たり前。
 拉致して監禁までやらかしたんだからね。
 すぐにその情報はマスコミの耳にも入って
 今朝早くから東條社長が取材の嵐。
 んでもって
午後から記者会見だってさ」



シキから伝えられた報告が
あまりに衝撃的過ぎて
何も言葉が出てこない。

ただただ
ショックだった。



「新藤社長は…?」



ふと、この場にいないナツメの事を
ひどく心配した。



「ナツメもマスコミの相手してる。
 取引先の社長の息子が
 自分の秘書を危ない目に遭わせたんだから
 無関係ってワケにはいかないからね」


「そんな…」



あまりに大きな事件となってしまい
どんな理由にしろヒメは
“自分のせいで”
そう思えて仕方なかった。



「ヒメちゃんをこのホテルに泊めたのも
 マスコミの“的”になるのを
避けたかったからなんだよ」


「そんな事になってたなんて…
 迷惑掛けてごめん…」



東條親子がちゃんと話し合って
向き合ってもらいたかったのに
警察沙汰に発展しているとは
思いもよらなかった。