恋をする、その先に…


「ヒメちゃんは気にしなくて大丈夫だよ。
 まだもう少し休みなね?」


「アタシの事なんかより!
 スバルさんは大丈夫だったの!?
 ちゃんと話が出来たの!?
 東條社長は!?」



優しく落ち着いた様子のシキとは反対に
ヒメは頭がクリアになったせいか
激しく興奮し、シキに問い詰めた。



「ヒメちゃん、少し落ち着いて。
 今の自分の状況を考えて」



普段と違うシキの重く低い声色と
一切、冗談もふざけた様子もない
不機嫌に沈んだ表情に
ヒメは彼の“怒り”を感じ
落ち着きを取り戻した。



「ヒメちゃんは
 お人好しすぎ。
 いつか本当に
 殺されるかもしれないよ。
 少しは自分の身を案じて。
 危険な事から避けて」



珍しくシキから受けたのは
説教とも取れる真剣な発言。



「ごめん…」



あまり自分の状況を
深く考えていなかったヒメだが
シキの言葉に
まわりに迷惑を掛けている事に気付かされた。



「今から説明するから
 落ち着いて聞いてね」



あいかわらず曇った表情のシキ。

たぶんだが
昨夜~今日に掛けて
良い結果に終わっていない事が窺えた。