恋をする、その先に…


まさか
謝罪されるとは思いもしなかったスバルは
面食らってしまい
目を見開き言葉を失った。

そして徐々に
落ち着きを取り戻し
それを感じ取った東條社長は
怒るワケでもなく
優しく息子に促した。



「スバル…
神崎さんの居場所を知っているなら
 今はとにかく解放しなさい」



スバルは『はい…』と小さく呟くと
ナツメ達にヒメの居場所を教えた。


彼女がいなくなってから
3時間を超えようとしていた―――



人の気配が皆無の
地下のワイン倉庫へと走るナツメとシキ。

ほとんど
誰にも気付かれない倉庫の隅で
グッタリと横になっているヒメを発見した。



「ヒメちゃん!?」


「神崎!?」



駆け寄り上体を起こすと
ヒメの体はひどく震えて
冷えきっている事に気付く。



「急いで毛布を!!」



ナツメの指示に
近くにいたSP達が一斉に動く。



「ヒメちゃん!
 しっかりしろ!!」



シキの必死の叫びにも
ヒメの反応は
あまり良くない。



「神崎ッ
 目を開けろッ」



持ってきた毛布で包み
なんとか熱を与えるため
何度も毛布越しに体を摩る。


ナツメはヒメの手首から
脈を測り異常がない事も確認する。