「SPには捜索を依頼しました。
私達も捜します。
まだこの辺りにいるといいんですが…」
「…はい。
すみませんが宜しくお願いします」
東條社長の計らいにナツメは頷き
パーティーは終了し全員が解散を始める。
時間は0時を過ぎ
日付が変わっていた。
「まだ電話が繋がらない…」
何度掛けても
ずっと電源は切れている状態。
仕事柄、すぐに電話には出られるように
ヒメはいつも持ち歩いていただけに
不安が募る一方。
「どうしたんだ…神崎」
ナツメとシキは
明らかに動揺を隠せないほど
不安と恐怖に駆られていた。
東條社長も
初めて見るそんな2人とヒメの事を
心配していた。
しかし、1人だけ
同じ方向に気持ちが動いていない人物がいた。
それは、スバルだ。
「そんなに心配ですか?
秘書1人がいなくなった事が」
その言葉を聞いた3人は
あまりの衝撃的な発言に
絶句した。
「お前…何を言ってるんだ?」
最初に言葉にしたのは
東條社長だった。
「そんなに心配する人?
社長がいなくなったじゃともかく
たかが秘書1人でしょ?
そんなに血相変えて捜す相手?」
完全にスバルの本性が
現れていた。


