でも、こんな状況の中でも
さすがナツメだ。
「東條社長。
確かに私とスバルさんとは
違う生き方かもしれません。
しかし、それが必ずしも間違いとは
限りません。
本人の人生です。
自身で決めて生きる事のほうが
大切かと…」
フォローにも近い説得をすると
東條社長も納得したのか
それ以上は何も言う事はなかった。
弁解もしなかったが。
会社のトップであるのと同時に
父親でもあるからこそ
跡取りには切実で複雑なんだろうと
ヒメは密かに東條社長の心境を
察していた。
たぶんそれは
ナツメも理解しているだろう。
その後は
なんとか収拾がつき
しばしの歓談の時間となった。
「つっかれた…」
ヒメは独り
テラスに出て
夜風に当たっていた。
ナツメは東條社長と
仕事の話で盛り上がり
シキは別の会社の上層部方に
付き合っているためだ。
こういう席だと
余計な緊張感があり
グラスに注がれている
アルコール入りのカクテルを
一口、二口しか飲めず
ほろ酔いすらならない。
こうなったら
ちょっと強そうな酒を
おかわりしてこようかと
考えていた時だ。
「あれ、アナタは先ほどの…」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえたので
ふと、振り返ると
そこにいたのは
グラスを持ったスバルだった。
さすがナツメだ。
「東條社長。
確かに私とスバルさんとは
違う生き方かもしれません。
しかし、それが必ずしも間違いとは
限りません。
本人の人生です。
自身で決めて生きる事のほうが
大切かと…」
フォローにも近い説得をすると
東條社長も納得したのか
それ以上は何も言う事はなかった。
弁解もしなかったが。
会社のトップであるのと同時に
父親でもあるからこそ
跡取りには切実で複雑なんだろうと
ヒメは密かに東條社長の心境を
察していた。
たぶんそれは
ナツメも理解しているだろう。
その後は
なんとか収拾がつき
しばしの歓談の時間となった。
「つっかれた…」
ヒメは独り
テラスに出て
夜風に当たっていた。
ナツメは東條社長と
仕事の話で盛り上がり
シキは別の会社の上層部方に
付き合っているためだ。
こういう席だと
余計な緊張感があり
グラスに注がれている
アルコール入りのカクテルを
一口、二口しか飲めず
ほろ酔いすらならない。
こうなったら
ちょっと強そうな酒を
おかわりしてこようかと
考えていた時だ。
「あれ、アナタは先ほどの…」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえたので
ふと、振り返ると
そこにいたのは
グラスを持ったスバルだった。


