「翔耀、星奈は?」
食堂に戻った俺に真っ先に声をかけたのは夢希。
「体調不良だって言って部屋に帰っていった」
「一人にさせたらダメじゃんか。星奈が狙われる可能性もあるんだぞ?」
海が言う。
「一人になりたいんだろうから仕方ない。きっと大丈夫だ」
「ねぇ。悪魔の血って何?」
こころさんが興味本意って感じで聞いた。
「そうだよ。星奈が悪魔って意味がわかんない」
楓も同調。
「いずれ知るときが来るでしょうね」
何だよそれ。
「あんたの勝手な想像でしょ!星奈を悪魔呼ばわりしないで」
「夢希チャン、残念ながら、星奈が悪魔の血を流してるのは事実よ?」
「あんたなんかに惑わされない。しょうもない情報に気をとられてないで推理進めようよ」
「……そうだな」
花織の謎に満ちた言葉は忘れることに決めた。
「………めて…」
「え?」
誰か何か言った?
「やめて…!」
桃花さんだ。
「〝やめて〟?推理することを?」
花織が嘲笑する。
「忍が死んだんだよ……!私の……最愛の人が…!!」
「〝最愛の人〟……ね。バカじゃない?まだ高校生のくせにね。それに推理するなですって?じゃあ犯人はどうするのかしら?あなたが突き止めて復讐でもするのかな?」



