DeTeCtIvE KASHIMA ~華島・望月合同合宿連続殺人事件~

「海……!翔耀……!」

星奈はだいぶ落ち着いたようだ。

夢希は……まだ顔を伏せて寝ている。

「螺旋階段では取り乱してごめんね……」

「謝ることじゃないからさ。気にするなよ?」

「ありがとう……」

「あ、そうだ。これ」

俺は、教室を出る際に先生から受け取ったインカムを星奈に渡す。

まさか先生が俺たちにもくれるとは思わなかった。

『4が白石、5が前野、6が高松、7が寺内だ』

そう言って渡してくれた。

つまみは全部で8個ある。

8番目のつまみには〝一斉〟と書いてある。

1~7のインカム全てに声が届くってことか。

「インカム?」

「そう」

俺は使い方を説明する。

「わかった。ありがと」

ソファに座って状況整理を始めようとした瞬間、インカムが振動した。

その直後

『遺体なんて無いわよ!』

と言う花織の声。

海や星奈のインカムからも聞こえたから一斉を使ったのだろう。

というか、もう地下室についたのかよ。

「遺体がない?」

海が返事をする。

『えぇ。ないわ』

「そんなバカな……」

たしかに遺体は地下室にあった。

『いくらあなた達がバカだとはいえ、遺体を見間違えるとは思えないわ。つまり消えた…』

遺体が……消えた…?

「近くに隠し部屋とかあるか調べてくれ」

海の冷静な対応で話は途切れた。