「着いた!!」 やっと、地下室の扉の前にたどり着いた。 「全員揃ってるな?」 周りを見渡して全員いることを確認する。 先生もちゃんといる。 扉を開ける。 「忍さーん」 部屋に足を踏み入れた瞬間、目に飛び込んできた光景。 「キャァァァァァァァ!!!」 星奈の悲鳴が地下室に響き渡る。 「とうさん……」 父さんの最期の姿に重なる、忍さんの遺体。 ─そう。 忍さんは地下室の真ん中で、仰向けになり、お腹には包丁が刺さっていた。 辺りに血の海を作りながら─。