なんか…
朝まで感じていなかった嫉妬心が沸々と俺の中で沸いてきて
六時間目、修学旅行の事を決めるこの時間も俺はめちゃくちゃ静かにしていて

……いつの間にか寝ていた。


智樹に起こされた頃にはもうSHRも終えていて、クラスのやつらが帰り出していた。


「じゃあ俺と仁科ちゃんも行くし、大翔も早く帰んねーとバイト遅れるぞ。
じゃあな。」


寝起きでよく頭が回らなかったけど
とりあえず、智樹と心優が二人で教室を出ていく光景だけはしっかり見ていた気がする。


……俺も帰ろ。
はぁー、バイトだりー。