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で、お目当ての筆も買ったし、ついでにシャーペンの芯も買って
心優が本を選んでる間に週刊マンガの立ち読みもできたし
なんか心優がついでにCDとDVDも買ってたから、それを借りる約束までして
突然だったけど俺的にはかなりホクホクだ。
「いやー、音楽とか映画の趣味が合うのは助かるな。
智樹とは全く合わねーんだよ。」
おかげでレンタルする手間も金も省けたし。
なんといっても期限がないのがいいよな。
ま、わりと早めに返せとも言われるんだけど。
「……どうした?」
俺が話しても全く反応がないから心優の方を見ると心優はとなりにはいなくて、
交差点で立ち止まり、進行方向とは違う、右側を見つめていた。
「…あ、なんでもないよ。行こ。」
「なに?誰かいた?」
「そういうわけじゃないから。
もう焼肉屋さん開いてるんじゃない?行こ。」
「あ、あぁ」
……なんだ?


