「席つけよー。」


そこへ担任が入ってきて


「先生!待ってた!」


智樹はまたもテンションが上がっていた。


「お、なんだー?」


「転校生来てるってマジ!?」


「情報が早いな。
とりあえず座れ。HR始めるぞ~。

学級委員~。」


「きりーつ」


クソ暑い中、智樹の熱気は収まることなくHRは進んでいった。


「とりあえずこれから始業式だからな~。
転校生はそのあとだ。

それと七瀬~。お前補習サボったから罰アリだからなー。
あとで俺んとこ来いよー。」


「え、俺だけ?まじで?智樹行ったわけ?」


「サボったのは七瀬だけだ。
忘れんなよー。じゃあ移動しろよー。」


……まじかよ。俺だけかよ。最悪。
赤点者の2週間の補習、1日くらいは智樹もサボってると思ったのに。

くそ。


「つーかあとでっていつなんだよ。」


…ま、智樹にでも手伝わさせればいいや。
どうせ草むしりとかだろうし。

このクソ暑いのに。