━━ブブブブ


あ、またか。


『なら今からとりいく。近くにいるし。』


……今から、って。
あいつここに来んの?あいつが?


『今智樹が来てるから無理』


と。


━━ブブブブ


……はや。


『別にいても構わない』


い、いや……お前はよくても…
こいつ、お前のことが好きなんだからさ…お前がここに来たら変な勘違いするだろ…


「……とりあえずさ
俺、今からデートだから帰ってくんない?」


「は!?俺より女か!お前ってやつは!!」


「話はまた学校で聞くから。な。」


とりあえずあいつ来たら絶対こいつうるさいし。
それだけは避けたい、まじで。


「仕方ない、帰るか。
昼飯も食ったし。」


「ただ飯食いに来ただけかよ。
まぁいいわ。

じゃな。
……あ、あっちの階段から帰れよ。
そっちは…確かそろそろペンキ塗り替え作業するっつってたから。」


「ふぅん。了解。じゃな。」


……よし、これであいつら鉢合わせない…よな?
まぁいいや。