街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー




それからバスへと戻り、そこからはクラス移動で
それでもやっぱりこいつらといる時間は楽しくてあっという間に二日目も終わりを迎えた。




クラス全員で行き先を決めた3日目も、やっぱりこいつらといるから楽しくて

さんざん笑って、さんざん怒られて、また担任の監視下に置かれ、それでも変わらない智樹に担任までもが笑っていた。



━━そして、待ちに待った4日目
待ちに待った1日自由行動の日。


「大翔!早く行こうぜ!」


「……お前待ちだったわ。」


智樹はテンションが高すぎて支度が遅い。

このこじんまりしたホテルも今日で終わりで、今日の夜は民宿に泊まるから荷物もまとめなきゃならねーっつーのに智樹はとにかく遅くて

俺はスマホで今日行く古宇利島のことを調べていた。



「忘れ物はねーよな?」


「ないない!早く行こうぜ!」


「はいはい。」


つーことで、心優に連絡をしてから俺らは部屋を出た。
この大荷物をもって。


「とこらでさ、お前コクれよ。」


「は!?いきなりそれ!?」


「つーかさ、今日が最後のチャンスじゃね?
修学旅行終わったら席替えだってするだろうし、学校で今みたいに話すかもわかんねーし

明日は自由ないんだから、今日告んねーでいつ言うんだよ。」


「……なら、大翔も言えよ。」


「はぁ?」


「お前まだ仁科ちゃんのこと好きなんだろ?
なら言えよな!」


「だから俺らは別れたんだっつーの。」


「そんなの関係ねぇだろ!
つーか、大翔こそ言った方がいい。絶対に。

なんなら俺と青木ちゃん、二人でいいし!
仁科ちゃんには俺のために俺と青木ちゃんを二人きりにするためにとかいって別行動誘えばいいじゃん。

大翔がその気なら、俺も頑張るわ。」


……なんだよ、それ。


「つーことで、決まりな。」


「は?え、勝手に決めんなよ!」


「もう決まったんだよ!」