「……くく、はは
めっちゃウケるな、なんか。」
食事を終え、3人が膝の上にリュックを抱えていて、みんなのリュックについてる存在感がすごいキーホルダー。
本当にくっだらねーんだけど
普段なら絶対ほしくもならねーんだけど
対して可愛くもねーのにみんなしてこんなキーホルダーつけてるのがなんか可笑しくてしかたない。
「……なんか、大翔がそうやって笑ってんの、久しぶりに見たな。」
だけど笑ってるのなんか俺だけで、心優は真顔で俺のことを見てるし、智樹なんかめっちゃ懐かしそうにそんなことを言い始めた。
「うん、こんなバカバカしいことにお腹から笑ってる姿って初めて見る。」
「……そう、だっけ?」
二人してそんなことをいうから、俺の笑いも止まった。
「大翔はさ、いつも大人びてて心の底から楽しそうな時がないんだよね。
そうやって子供っぽく笑うの、私は初めて見たよ。
普段からそうやって楽しんでればいいのに。」
心優はそういって、優しく微笑んだ。
あの可憐に笑っていた頃とは違う、温かい笑顔に
俺の頬も自然と緩んだ。
「おい、大翔のも見せろよ!」
「はぁー?
ったく、しかたねーな。」
そういって俺も膝の上にリュックをのせる。
これで全員、沖縄を楽しんでるリュックとなった。
「……なんか、めちゃくちゃばからしいな。」
だからやっぱ、笑わずにはいられない。
お土産を買うにしてもほかのものを選べよってくらい、めちゃくちゃダサくて
いつの間にか、このキーホルダーが好きになっていた。


