━━翌日
今日もクラスでバス移動。
……で、なぜかまた俺は青木のとなり。
心優が智樹を呼んだから、俺のとなりは自動的に青木だった。
昨日、智樹が早くに寝たこともあって俺も早く寝て、だからか今日は全然眠くもならず
・・・ひまだ。
青木もなんにも喋らねーし、俺はひたすら外を見てるだけ。
……でも、ひたすらこれも面白くねーしな…
なんか…青木とも喋れる話題……
あ、そうだ。
「なぁ、いきなりだけど
青木って彼氏いたりすんの?」
「えっ、いたことないけど…」
うん、だよな。そうだよな。
そんな気はしてたんだよ。私服も地味だしな。
「えー、と
じゃあ今好きな人とかいんの?」
「そもそもあんまり人と喋らないから。」
……確かに。
なんか興味なさそうだし…
「でもさ、高2だし彼氏ほしいとか思わねーの?」
「まぁ…どういうものか興味はあるかな。
ただ私なんかが誰かを好きになるなんてちょっと烏滸がましいかなって感じ。
それより女に見られる努力しろよって話でしょ?」
……なんか、こいつと同じ班になって、こいつと喋るようになって思ったけど
最近、こいつは実は性格がきついんだなって思うようになった。
だからなんか、喋ってる分には楽しい。
智樹が好きになったのもわかんなくはないわ。
「まぁ、昨日の青木見ちゃうとちょっと宝の持ち腐れ感はあるな。
着飾れ、何て言わねーけど、その地味な感じやめりゃいいのに。」
「……なんか、そういうのよくわからなくて…。
でも最近、仁科さんと一緒にいるとなんか隣にいるのが恥ずかしいくらいなのに
そこに七瀬くんと河合くんも加わるじゃない?
だから余計に私がこの班でいいのかなーって思えてくるんだよね。
こんなやつが、3人と一緒なんて。」
「別にいいんじゃね。楽しいじゃん。
まじで俺さ、修学旅行のクラス行動とかめっちゃダルかったんだけど
なんだかんだめっちゃ楽しいし、青木も楽しいならそれでいいと思うけど。」
智樹がいて、心優がいて、青木がいて
このメンバーだから楽しい空気感がなんとも心地いい。
俺をいい子でいさせてくれる気がする。
こいつらと笑ってる今が最高に楽しくて
これ以上の楽しさってあんのかな、ってくらいずっと楽しい。
「……そっか、ならよかった。」
そういって安堵の笑みを浮かべる青木を見ると、
やっぱこのメンバーだからよかったんだろうな。
なんて思わされる。


