街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー




「え!青木!?」


やべ、ウケる…恋する乙女か、こいつは。
笑うな、笑うな。


「大翔。」


「ん?」


気づけば俺の服の裾を心優が引っ張っていて、アイコンタクトをとって俺と心優だけ、売店を出た。


「智樹、やっぱり好きなの?」


「あぁ、好きだってさ~。
めっちゃウケる。智樹のやつ、超本気じゃん。

青木も青木でウブだし、あれはあれで智樹とうまくいくかもな~」


お互い、慣れてない同士で。
智樹も見た目あんなんだけど、実際はめちゃくちゃ奥手だし。


「大翔は青木さんみたいのがタイプ?」


「あー、まぁそうだな。」


俺はああいう可愛い顔した女のが好きだ。
まだなんにも染まっていなそうな、あんな感じ。

……ま、理想と現実は実際違いすぎて、その差にちょっと驚くぐらいだけど。


俺はいつからこんは気の強い美人顔が好きになったんだか。


「俺らは向こうでも行くか。」