街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー





で、大浴場は南高の生徒だらけで、



どうして大浴場も時間指定してないんだ



なんで疑問と戦いつつ、まぁなんとか風呂にも浸かれた。
暑くて気持ち悪かったわ。


風呂から出れば消灯時間まであと30分だけど、智樹とそのまま売店へ流れていった。

ここにはほとんど人がいなくて快適。


「あー、なんか寝れる気がしねーな。」


「俺は余裕で寝れそうだけど。」


「大翔はどんだけ寝りゃ気が済むんだよ!」


いや、だって結構歩いたし。
結構疲れたし、普通にねみーんだけど。




「だーいーと。」


………ん?



「あれ、心優じゃん。
風呂上がり?」


「うん。智樹の声が聞こえたからこっち寄ってみたの。」


声のする方へ振り向けば完全に家モードな心優が俺に笑顔を向けていた。
こんな風呂上がりで、いつもより顔が少しだけ赤く染まった心優は見たことがなくて

……無防備加減にドキッとする。


なんて、心優に目をとられていたんだけど


「━━え、青木?」


「え?」


心優の後ろには、いつも結んでいた髪の毛を下ろし、いつもしていた眼鏡はなく、ラフな格好をした青木が立っていて
智樹が騒ぐのがわかるくらい、確かに可愛い顔をした青木が立っていた。


「……はは、髪の毛と眼鏡だけでそんな変わるんだな」


「そ、そうかな…」


「いつもそうしてりゃいいのに。
可愛い顔してんじゃん。」


なんて、軽く俺が言うだけで青木の顔はどんどん赤くなっていって、面白かった。

あ、智樹どこ行った?


「……あ、智樹~
青木と心優たちもいたぞー」


これ、絶対智樹喜ぶわ。