「智樹ってもしかして青木さんのこと、好き?」
「……は!?」
え、嘘だろ?智樹が?あんな静かな青木を?
つーかああいうのがタイプ?……まじかよ…
「あれ、大翔も聞いてないのかなぁ。
なんとなくそうかなぁ?程度で確信してるわけじゃないんだけどさ。
なんとなーく、ね?そんな気がしたの。」
「え、待った。なんで?は?いつから?」
「もともとさ、修学旅行の班だって
私と青木さんがペアになるように頼んできたのも智樹だしさ
今だって、きっと青木さんと二人きりになるように頑張ったんじゃないかなーなんて。」
「でも智樹って心優のこと好きだったんじゃ…」
「そんなの、とっくに終わってるよ。もう昔の話。
そもそも私たちが恋人ごっこする前から智樹はもう私なんてやめてたよ。」
……恋人"ごっこ"。
いや、俺はけっこうマジだったんだけど。
「青木さんって静かだし目立たないけど、着飾れば可愛くなりそうだし
それに、智樹ともすごい楽しそうに話してるし。
やっぱ智樹も一緒にいて楽しい子がいいだろうし。」
「……まじかよ。あいつ。
あとでぜってー問い詰めてやる。」
「ま、だから今は二人きりにしてあげるのもいいかなって。
ね?」
ね?なんて可愛くまたこっちを向いてくるから
また、俺は目をそらした。
……ったく、俺はいつからこいつの笑顔にこんな照れるようになっちまったんだよ。くそ。
「……じゃあ、さ
あの…「あ、大翔何箱買う?」
「え?あ、二箱…」
じゃなくて!!
……ま、"今だけでも、またその恋人ごっこしてくれよ"
なんて、言いたくても言えないか…
恋人はむりでも
恋人ごっこだけでもいいから
またお前の横に立つことを許してくれよ。


