街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー




それからして無事、首里城へ到着したけど


「みてみて大翔!」


いちいち智樹がなんか発見して、


「ここ!人の顔みたいになってる!めっちゃ気持ち悪いんだけど!」


いちいち変な例えをするから


「はぁ~?どこがだよ」


「ここだよ!ここが目で鼻で口!」


「あはは、本当だ。」


いちいち心優と青木にそれがウケて


「……くっだらね」


俺も、結局笑ってしまう。


「写真撮ろ、写真!
心霊写真みたいになんじゃん!」


「なっちゃって心霊写真もいいとこだな」


なんて言いつつ、ちゃんと写真は撮るんだけどな。俺も。


「お前ら!さっさとこいよ~」


多分だけど、心優がいて青木がいるこの班はそこそこ優秀なはずなのに
さっきから担任に注意を受けてんのは俺らの班だけ。

俺らだけだよ、こんな楽しんでんのは。


「ねぇ、大翔」


「ん?」


「楽しいでしょ?智樹がいて。」


「……そうだな。悔しいことに。」


「あはは、さすが大翔の友達じゃん。」


そういって笑う心優の隣で、俺も笑う。



なんなんだよ。
めっちゃ楽しいじゃねーかよ。