【芽依side】
奏穂とかいと共に私は約束の正門へ向かう。
─────『でも芽依はそんな子じゃない!分かったように言わないでっ…‼』
さっきの奏穂の言葉。本当に嬉しかった。
私は''初めて''友達ができたって、そう心から思えた。
奏穂…ひどいこと言って、避け続けてごめんね。本当にごめんなさい。
分かってた。あの時とは違うんだって。
だけどそれでも怖かった。
同じ思いを、したくなかったんだ──────────
「お待たせ!はい、芽依と奏穂のカバンっ」
「ありがとう、空羽」
「ありがと…」
くうにも悪いことしちゃったよね…。
皆に迷惑をかけて、私…最低……。
話して許されるなんて思わない。だけどそれでも…
「…皆に聞いてほしい事があるの。少しだけ、時間もらえないかなぁ…?」
話しておきたい。
奏穂たちには知っておいてほしい。そう、思ったから──────
皆は私がそう言うのを分かっていたかのように優しく微笑んだ。
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──────カランカラン
人の出入りする度に鳴るチャイム。
私たちが入ったのはどこにでもあるようなファミリーレストラン。



