冬恋~さいごの贈り物~


それと一度だけ、うたた寝しちゃった時に芽依が涙を流しながら''なぎさ''って誰かの名前を呟いていた事もある。


俺の考えすぎかもしんないけど…芽依もきっと''何か''を抱えてる気がしてならない。


今回の事と一度だけ聞いた''なぎさ''と言う名前。


何か関係があるんじゃないかな…?



「空羽どした?おいてくぞ」



「ごめんっ!今行く‼」



















沢山の思い出を残し、俺たちの願いを託して、確かな友情を手に

俺は桜町とその県を去った。


これから立ちはだかるであろう、いくつもの疑問を胸に抱えて。