「今日も元気だね。芽衣ちゃん」
優しくしっかりものの莉玖翔。
「俺も!芽衣より元気ー!!!!」
いつでも明るく笑ってみんなを元気づける空羽。
「元気出さなきゃやってけないよ!ね?奏穂!」
明るくて、時々ドジで、なんだか憎めない可愛い芽衣。
「そうだね」
「てか、本当。奏穂とかいって仲良しだよね!席まで隣ってどんだけよー!」
「別に…。そんなんじゃねーよ。俺たちはただの幼馴染」
「そうだよ、芽衣!」
「分かってるけどぉ…!」
そして、海叶とあたし。
5人で過ごすのが当たり前の毎日で。
そんな日々が当たり前だった。
────────16歳、春。
あたしたちは少しずつ、
大人になっていく──────────



