そんな海叶はあたしにとって。
──────かけがえのない存在。
海叶がいるから、あたしは笑っていられる。
「海叶?」
「ん?」
「いつもありがとう」
「何だよ、急に」
「ううん。何でもない!」
大好きで、大切な、
あたしの幼馴染──────────
✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣
「あ、海叶。奏穂。おはよー!!!!」
「おはよう。2人とも」
学校に着くと、2人の男の子から声をかけられる。
「はよ」
「おはよ。莉玖翔、空羽」
得田 莉玖翔(トクダ リクト)と嶋名 空羽(シマナ クウ)。
2人は男の子だけど、大事な親友。
そして親友はもう1人……
「おはよーう。りっくうかい!奏穂~!」
江藤 芽依(エトウ メイ)。
あたしたち5人は中学1年生の時に知り合って。
気づけばあたしの毎日には海叶以外にも3人の大事な人が傍にいた。
ちなみに芽依がさっき言った“りっくうかい”。
それは海叶たち3人のこと。
莉玖翔のりく
空羽のくう
海叶のかい
中学の時、まるで“陸空海”だねって芽依と話してから、芽依は3人の事を“りくくうかい”と。
そう呼ぶようになった。



